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高知県本山町 ~中山間対策の一環としての空き施設の利活用~
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 高知県では、県内市町村すべてに含まれる中山間地域においては、人口減少と高齢化の進行が著しい状況にあることから、中山間対策として、地域の課題やニーズに対して、地域ぐるみで取り組む仕組みとして、集落活動センターの整備を推進しています
 集落活動センターとは、地域住民が主体となって、旧小学校や集会所等を拠点として、地域外の人材等を活用しながら、近隣の集落との連携を図り、生活・福祉・産業・防災などの活動について、それぞれの地域の課題やニーズに応じて、総合的に地域ぐるみで取り組む仕組みです。
 高知県は、集落活動センターの立上げ及び運営等を支援するため、初期費用の助成等のお金の側面だけではなく、職員で構成する支援チームの派遣など人的側面からも強力にサポートするなど、積極的な支援を図っています。

<集落活動センターへの支援内容>

集落活動センター推進事業費補助金

 ○集落活動センターの設置に向けた初期費用(ハード・ソフトとも)への支援

 ○センターの設置や運営に係る活動従事者(高知ふるさと応援隊)の人件費を含む活動費への支援

アドバイザーによる支援

 ○センターの運営に、総合的に助言を行う県のアドバイザー等を導入(6名を委嘱)

研修会の開催

 ○地区の住民や市町村等を対象に、センターの立上げや運営に関する説明会を開催

支援チームによる支援

 ○センターごとに支援チーム(中山間地域対策課担当者、地域支援企画員を中心に、関係課・関係出先機関の担当者等)を構成し、全庁を挙げた支援を実施

  高知県本山町の集落活動センター「汗見川」では、旧小学校を地元の汗見川活性化推進委員会が指定管理者となり、施設の運営から事業の実施等まですべてを実施。運営費は宿泊利用料で賄っており、町としての財政負担が実質0となっています。このように、地域の自治組織が主体となって、地域及び地域の活動拠点となる施設を維持・運営していく仕組みづくりは、今後全国他市町村においても必要となってくるものと考えられます。

汗見川02 汗見川03